4月1日 寝台列車6本目は北斗星

 ここひと月で乗った寝台列車は“まりも”“はまなす”“日本海”“あかつき”“カシオペア”そして今日の”北斗星“だ。日中天気が良ければ札幌近辺で撮影しようと思ったのだが、低く垂れ込めた雲と、時折雪もちらつく悪天候。結局ホテルのチェックアウトギリギリまで撮影データの整理とセレクト、その後もノートパソコンのバッテリーが持つ限りデータ処理をして北斗星に乗り込む。
 昼間のうちに予約しておいた駅弁を個室で撮影して、食堂車の撮影をして・・・眠りについたのは青函トンネルを越えたあたり。久々にゆっくりと休むことができた。

Ph2007040101 16時12分札幌発の北斗星2号

Ph2007040102 短い停車時間で出発した

Ph2007040103 食堂車グランシャリオ

Ph2007040104
北斗星のロビーカーは今にしてみれば意外と狭いかも

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3月31日 カシオペアは札幌へ

 森駅を過ぎると海から日が上り始めた。早起きの乗客の方々と話しをしたり記念写真を撮っているうちに辺りは明るくなってくる。結局昨夜の睡眠は15分。カシオペアが吉岡海底を通過してからちょっとだけ寝れた。意外にもこの15分でけっこうリフレッシュ。今日も朝から向谷さんのスイートに運ばれるモーニングコーヒーや朝食の撮影が待っている。途中で数分遅れた列車も札幌には定刻で到着。カシオペアを見送る向谷さんを撮影して撮影終了だ。帰りは明日の夕方出発の北斗星なので実質二日間のオフになる。
 まずは札幌のCANONギャラリーに向かう。ここでお世話になっているネーチャー系のカメラマン小林さんの写真展が行われている。銀座で公開している時には撮影で見ることが出来なかった。ちょうど良いタイミングになり札幌で見ることが出来て嬉しい。小林さんは自然の風景をマクロというよりミクロな目でつかむことのできるカメラマンだ。以前数日に渡って同行させていただいたことがあるのだが、広い風景の中から点のようなアングルを見つけ出し美しい写真にする。そんな力に驚かされた。ぜひリンク集から“Nature-Photo.jp”を見ていただきたい。
 しばし小林さんとギャラリーで話し込んだ。午後になってホテルに移動、ここでしばらく寝たかったのだが、まずはカシオペアのグッツの撮影。結局寝たのは夕方4時。6時に起き出して向谷さんご夫妻に招待された寿司屋に向かう。これがまた美味しい寿司屋、向谷さん達との楽しい話で札幌の夜が更けていった。

Ph2007033101 深夜の青森駅で機関車の交換

Ph2007033102 森駅を過ぎると朝日が差し込んでくる

Ph2007033103 札幌駅で向谷さんの撮影

Ph2007033104 昼から札幌のギャラリーで小林さんの写真展を見る

Ph2007033105 夜は寿司屋で向谷さんと(写真の掲載はご本人の許可をいただきました)

Ph2007033106 おいしい寿司でした!

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3月13日 雪の青森・日本海

 深夜3時くらいにちょっとした騒ぎが起きた。私の寝台の下段に寝ていた女性が“列車が壊れている”と大騒ぎを始めた。巡回している車掌さんと話しをしているのだが、この声が大きい。当然川島さんも私も起き出した。結局この女性の寝ていた寝台が台車の上だったことと、バネが雪で凍り付いてガタガタ音がしたというコトだった。当然青函トンネルに入るとバネの雪も溶け出して音も正常になる。このおかげで青函トンネルの中の撮影も寝過ごさずに撮影できてラッキー。
 急行はまなすは夜が明け始めた青森駅に到着。これがすごい雪の中。今年は雪まつりが中止になった青森としては3月に意外なほどの雪だ。改札で聞いてみると今日乗るはずの日本海は3日前に大阪を出たまま現在も青森に着いていないという。今日運転するかどうかは未定だと言う。しばらく待たないと運転状況も分からず、とりあえず浅虫温泉で風呂に入る。昼近くなっても列車の運転は決まらず、とりあえず昼飯を食べてから青森市場へ。昔の市場は現在では大きなビルの地下に移設されている。しかしビルの下とは思えないほどの雰囲気で楽しめる。もちろん雪に影響されずに撮影できるのも楽しい。
 結局乗るはずだった日本海2号は運休。4号が遅れて運転することになった。こちらに乗り換えて取材を継続することに。

Ph2007031301 深夜の吉岡海底駅通過

Ph2007031302 青森駅は雪の中

Ph2007031303 天気も厳しく風も強い

Ph2007031304 ひと風呂浴びてから遅い朝ごはん

Ph2007031305 青森駅の市場は今でもいい感じ

Ph2007031306 撮影に使ったウニいくら丼、きっちりいただきました

Ph2007031307 日本海4号は約2時間遅れで出発

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3月12日 まりも~スーパー北斗~北斗~はまなす

 今日は一日列車に乗りっぱなし。案の定雪景色の札幌に特急まりもが到着。以前の予定ではここでホテルをとって仮眠をするはずだったのだが、昨日編集部から電話が掛かって来て今日の昼間に森駅のいかめしと長万部のかにめしの取材に行くことになった。
 川島さんとは夕方まで別行動。札幌を7時の特急スーパー北斗に乗り込んで、札幌のライターさんと合流。いかめしとかにめしの製造工程を撮らせて頂き、それぞれの会社の方のインタビュー写真を撮影。長万部駅のポーチをお借りして駅弁の物撮り。各会社ではいろいろな話しが聞けて楽しかったのだが、物撮りに少々時間が掛かりすぎた。余裕を持ったはずの列車が雪で遅れて札幌到着はかなりぎりぎり。そのまま青森行きの寝台急行はまなすに乗り込んだ。

Ph2007031201 札幌7時発のスーパー北斗に乗車

Ph2007031202 途中ですれ違うカシオペアも東北の雪の影響で20分遅れ

Ph2007031203 森のいかめしの製造工程を撮影

Ph2007031204 続いて長万部のかにめしも撮影

Ph2007031205 札幌まで戻り急行はまなすでまたまた上る

Ph2007031206 今日はB寝台上段。けっこうきつい


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3月11日 寝台特急まりも

 朝の羽田空港で今回同行させていただく川島令三さんと合流して釧路空港に向かった。
 今回の取材は夜行列車を乗り継いで根室(釧路)から長崎へと向かう。本は一個人の6月号なので、ほぼ夏の本なのだが釧路空港に降りてみると辺りは雪景色。これからの撮影が思いやられる。
 釧路駅で駅弁を買い込んで各駅停車で根室に向かう。羽田から釧路にかけてずっと厚い雲に覆われていたのだが、厚岸駅での長時間停車中に思いもよらず夕日が見えてきた。あたり一面夕日の色に染まる。これで湿原で撮影していれば、最高の状況!などと思いながらホームでのスナップを続ける。
 根室駅に着いたのは夜暗くなってから。降り始めた雪で数センチの新雪になっている。とにもかくにも、いったん降りてから改札をくぐって今回の取材の開始だ。夜の根室本線を単行の列車で走り、釧路駅からはディーゼル特急でありながら寝台を挟んでいる特急まりもに乗車。川島さんをモデルに撮影をして、明日からの打合せをしているうちに車内は消灯。撮影できるものも少ないまま雪の線路を走り続けて行く。

Ph2007031101 羽田空港も天気が悪い

Ph2007031102 根室本線の先にある咲花線も雪模様

Ph2007031103 厚岸駅では夕日が出た

Ph2007031104 ディーゼル寝台のまりもに乗車


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2月21日 流氷発 桜行き

 今回の撮影はついていた。暖冬で心配していたのだが、雪が降ってほしい時には降り、晴れてほしい時には晴れる。完全にダメだったは函館本線の羊蹄山くらい。その上滑るように進んだ小樽発苫小牧東行きのフェリーに続いて、帰りの苫小牧発大洗行きのフェリーもほとんど揺れがない。割と揺れに弱い私としては、本当に助かった。少し早めの7時半に大洗で下船。やっぱり本州は暖かい。
 本当なら、まだまだ北海道で撮影を続けたかったのだが、今回は欲張りで流氷と伊豆の河津桜を撮る予定をしていた。下船して天気予報を見てみると、明日は朝が晴れで昼から雨の予報。金曜は雨、土曜は晴れ、日曜は曇り・・・さて悩んだ。このまま伊豆に向うか、一旦家に戻って土曜日か月曜日に出発するか。河津桜のホームページで確認すると、今がちょうど良い時期。結局直接向うことにした。午前2時に河津に到着。空には星が見えて、明日が多少不安ながら楽しみだ。

Ph2007022101 航行中はほとんどが晴れ

Ph2007022102 金華山もきれいに見える。ただし雪はまったくなし

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2月20日 流氷去って北海道を後に

 昨日の夕暮れまでは、ほぼ全面結氷だったオホーツク。朝見てみると見事なほど青くなってしまっている。流氷ははるか沖合いに白い線になってしまっている。これだから流氷は怖い。狙っていた知床連山と流氷&ノロッコの撮影は、これまた次回以降に持ち越しになった。せっかくなのでノロッコに乗ってみたのだが、やはり知床斜里まできっちりと流氷が消えている。見ている分には青い海にぽつぽつの浮かぶ流氷はきれいなのだが、写真にするとやはり物足りない。ただ、ノロッコの中では、案内の方や周りの方たちと、スルメを焼いたり写真を撮りあったり、ノリの良い人ばかりで車内全体で盛り上がった感じが楽しかった。
 これで今回の“冬の北海道”撮影は終了。浜小清水から旭川、岩見沢を経由して苫小牧へ。一般道で400キロ。特に峠区間の100キロはスケートリンクのように凍り付いていて厳しい。8時間後9時半に到着してフェリーへ乗船。今日の凍結路は写真を撮影する余裕ナシ。

Ph2007022001 流氷はきっちりいなくなる

Ph2007022002 流氷ノロッコ号到着

Ph2007022003 ストーブに石炭をくべる車掌さん

Ph2007022004 層雲峡の滝も凍てついて・・・寒い

Ph2007022005 フェリーに乗船。どろどろで、とっても汚い

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2月19日 流氷との出会い

 ここ数年の流氷は予測不可能だ。一昨年も2月中旬に来てみたのだが、まったく流氷はナシ。青い海がちゃぷちゃぷと揺れていた。去年もほとんど接岸がなかったそうだ。今年は先週になってようやく接岸、いったん離れて数日前の際接岸になった。
 北浜駅から流氷を見ると、一部海が見えて水平線まで流氷が続くという状態。完全に接岸してしまうと、単なる雪原に見えてしまうので、この状態が写真には最も良い。ひがな一日流氷の撮影に。数年ぶりの流氷撮影が出来て、まずはひと安心。
 少し雲がかかり始めた夕方流氷の近くに行ってみた。すると後からバケツと虫取り網を持った人が来る。聞けば学校の先生で教材用のクリオネを捕りに来たという。昨年はバケツですくっただけで捕れたんだけど・・・何より流氷が動いていて危ない。海まで近寄れずに立ち去って行った。

Ph2007021901 ようやく流氷をGET

Ph2007021902 北浜駅ではオジロワシの姿も

Ph2007021903 今年の北浜駅は、仮設のホームが作られていて写真が撮りにくい

Ph2007021904 車窓から見た流氷

Ph2007021905 クリオネ捕りの先生に出会う

Ph2007021906 涛沸湖の売店にはクリオネが。コーヒーの冷蔵庫に居た

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2月18日 道東の穏やかな一日

 釧網本線を走るSL冬の湿原号は、札幌を朝出た特急が釧路に到着するのを待ってから出発するために釧路発は11時過ぎ。よっぽど高い所に上るとき意外は、どこかを撮影してからSLの撮影に向うようになる。もっとも多いのは根室本線で上りの特急2本を撮影してから釧網本線に入るパターンだ。今日もこのパターンで釧網本線入り。
 昨日に引き続き、一回目は東釧路の鉄橋、今日は逆光で攻めてみる。風も弱めで、多少流れた煙も、良い位置に動いてくれた。ゆっくりと片付けて列車を追う。途中の塘路駅で追い抜いたものの、時間に余裕がなくて終点間際でようやく2カット目の撮影が出来た。
 昼ごはんは、いつも遊んでいる札幌在住のカメラマンが、ちょうど釧路に取材に来ていたのでいっしょに食べる。標茶駅の食堂でカレー。この店はビーフシチューが有名なのだが、カレーも肉が良く煮込んでいておいしい。少しだけのんびりしたところで、それぞれ出発する。
 午後の戻る列車は、昨日撮影に失敗したタンチョウとSLの絡みを狙う。面白いことに今日もSLの来る10分前にタンチョウが飛来した。他のカメラマンに聞いたところ、5日連続で10分前の飛来らしい。昨日はSL発車前に飛んでしまったのだが、今日はアタリ。SLが動き出したところで、SLを抜くように飛び立つ。ビデオを中心に撮影したのだが、ちょっといい感じの映像になった。
 夕方は鶴居村で札幌のカメラマン氏と並んでタンチョウの撮影をしてからオホーツク側の浜小清水に移動。

Ph2007021801 朝は特急スーパーおおぞらを撮影

Ph2007021802 SL冬の湿原、標茶到着前

Ph2007021803 昼は標茶駅でカレー

Ph2007021804 伊藤サンクチュアリでタンチョウを狙う

Ph2007021805 鶴気分のヒシクイも登場

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2月17日 SL冬の湿原号

 おとといから泊めていただいている白糠の牧場、朝ごはんをいただき、少し子羊の撮影をさせていただいたところで出発。楽しい二日間だった。
 朝方根室本線で特急の撮影をしてから釧路に移動する。穏やかな天気でまったく寒さを感じない。東釧路の鉄橋ほか数ヶ所を撮影して午前中は終了。午後になって茅沼駅でSLとタンチョウをからめて撮りたくてカメラをセットして待った。来る気配もなかったのだが、列車が来る10分前にタンチョウが飛来。汽車が到着。これはいいっ!と思った瞬間タンチョウは飛び立ってしまった。30秒後に汽車が発車・・・
 SLが去って、カメラマンが去って、しばらく待っているとさっきのタンチョウ(若いので分かり易い)が帰ってきて、日暮れ直前までのんびりと過ごしていた。

Ph2007021701 今日も元気な子羊

Ph2007021702 根室本線でスーパーおおぞらを撮影

Ph2007021703 東根室で鉄橋を行くSL冬の湿原号

Ph2007021704 標茶駅

Ph2007021705 SLが来る10分前にタンチョウが登場

Ph2007021706 発車直前に飛ぶ

Ph2007021707 で、汽車が出発・・・

Ph2007021708 帰ってきたタンチョウは夕方までのんびり


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