2月20日 原点への旅
パソコン、なんとか動いてます。
初めて鉄道写真を撮影したのが小学校2年の時だからアバウト40年前。しかし、その頃は偶然目の前を行く機関車にシャッターを切っただけだった。自分の意思で線路端に立ったのは、たぶん小学校の4年の頃だったろうか?羽越本線の羽前大山近くの踏み切りだった。母方の墓が踏み切り近くのお寺にあるので、親と出かけた時にカメラを持って踏み切りで撮影したのだと思う。当時の羽越線は次々と蒸気機関車が通り、時刻表は不要。ひがな一日踏み切りに張り付いていたような覚えがある。
今日は鶴岡近辺の取材。不思議なほど近づかなかった場所だ。朝は湯野浜温泉から海の向こうに見える鳥海山を撮影する。青空に白い雪が良く映えていた。そこからは小学校の頃撮影した場所を転々と巡ることになった。ずいぶん前に廃止になった庄内交通湯野浜線。家からメールで当時の写真を少し送ってもらう。湯野浜駅はビルが立ち、当時の風情はなくなっている。ただ、線路のあとは遊歩道として今でも残っていた。
次は善宝寺駅。冬で閉鎖中だったが鉄道記念館があり、車両が残されている駅だ。駅に着いて驚いたのは残されている車両より、ホームの上に残る待合室。まったく当時のままだ。このホームに立った覚えが今でもある。いつもの年とは違い深い雪に閉ざされた駅、長靴で雪を避けながら歩く。なんとも懐かしい風景に出会うことが出来た。
羽前大山駅近くで仏花を買い、お寺に墓参り。母方のせいもあってこのお寺に来るのも35年ぶりのこと。当時撮影した踏み切りで、当時のように列車を待ってみた。どこまでも続く田んぼで遠くヘッドライトが見えて、しばらくしてから貨物列車がやってきた。「そうそう、そんな感じ」当時も遠くの田んぼを見据えて汽車が来るのを待っていた。
やっているコトは35年経っても何も変わらない。原点に戻ったような一日だった。
午後からは鶴岡の取材、そして以前に旅行先で出会った酒田の方の家にお邪魔して、しばしお付き合いしていただく。廃線後、お寺・・・懐かしい時間が過ぎた。
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